モリアオガエルの旅たち

 飯能市の天然記念物に指定されている「モリアオガエル」。

 最近、天敵の蛇やアライグマなどに襲われ、数が減ってきました。


 特に卵がヤマカガシに食べられる被害が目立ってきたので、黒指の「かみや」では数年前から、木の枝などに生みつけられた卵塊を発泡スチロールの箱に移して生育を見守っています。


 今年も順調に孵化したオタマジャクシに足が生えて、7月下旬から箱をよじ登ってきたので、箱を草むらに置いたところ、先を競って飛び出して行きました。


モリアオガエル生態-上直竹上分

足が生え、壁をよじ登って草むらへ向います。


モリアオガエル生態-上直竹上分

外に出るとすぐしっぽが無くなり(消えて)カエルらしくなります。
 此の暑さの中、生き延びられるのでしょうか?


 今まで、このHPで、上分に生息する「モリアオガエル」について色々な状況を報告してきましたが、改めて、特徴を書きとめてみました。


 あくまでも私個人(かみや・榎本)の勝手な見解ですので、時間の許す方は、読んで見てください。


 飯能市の天然記念物は、以下の様に9種類の動植物が指定されています。

☆ 滝の入タブの木(県指定) 大字上直竹下分(浅間神社)
☆ 子の権現の二本スギ(県指定) 大字南
☆ 見返坂の飯能ササ(県指定) 大字飯能(多峯主山)
☆ 高山不動の大イチョウ(県指定) 大字高山
☆ 飯能の大ケヤキ(県指定) 大字川寺(神明神社)
☆ 南川のウラジロガシ林(県指定)  大字南川(伊豆ヶ岳、東斜面)
☆ モリアオガエル生息地(市指定) 大字上直竹上分
☆ カタクリ・イカリソウの群落(市指定) 大字岩淵/落合
☆ 竹寺のコウヤマキ(市指定) 大字南


 この中で、動物として指定されているのは、上直竹上分の「モリアオガエル」の生息地だけです。


モリアオガエル生態-上直竹上分

産卵に来たモリアオガエル


 「モリアオガエル」は、本州の日本海側と佐渡ヶ島に多く生息し、最近では九州や四国でも生息や卵塊が確認されているそうです。


 上分では「昭和35年ぐらいに生息が認められた」と、飯能市が設置した「モリアオガエル」の説明看板にも記載されています。


 そんなに古くから生息していた訳ではなく、終戦後になって何処からか、又は、誰かが移入した事から生息が始まったのだと思います。


 「モリアオガエル」の生態は、池などの上に張り出した木の枝に泡状の卵塊を作り、その中に1mmほどの卵を数百個生みつけます


 孵化したオタマジャクシが下の水溜りに落ち、そこで成長し、カエルとなって山に帰ると言う珍しい習性があります。


 そのことから、それぞれの生息地で天然記念物に指定しているところが沢山あり、飯能市でも「上直竹上分地区」を周辺環境も含めて昭和45年に指定した訳です。


モリアオガエル生態-上直竹上分

樹上に生みつけた卵塊


 上分の「モリアオガエル」は、産卵から山に帰るまでの一連の行動を、主に人間の居住地内で行なっている事が、他の生息地と異なった特徴と言えます。


 何故そんな事になったかですが、「モリアオガエル」は、流れの無い水溜りにだけ産卵をします。

 赤ガエルやヒキガエルの様に流れのある河川などには産卵しません。


 此の事が「モリアオガエル」の特徴なのですが、山深い上分にはそんな場所がありませんでした。


 終戦後コンクリートが一般に普及すると、上分でも畑の脇にコンクリート製の小さな溜め池が作られ、そこに「モリアオガエル」が現れ、ひっそりと産卵し、生息を始めました。


ここからが話の核心部分ですから、最後まで読んで下さい。


 人里はなれた上分は、飯能市の上水道が届かない「未給水地区」です。

 と言う事で、毎日の飲み水にも事欠いていた事から、地区の人たちが創意工夫を凝らして自費で簡易水道を設置しました。


 その簡易水道は、水源を奥山の湧水に求め、各家庭に配管し(当初は、鉛製の管を利用し、後にポリエチレンパイプに変更した。)、飲料水に使うというアイデアです。


電気も使わず、自然の落差だけで四六時中休み無く水が供給されるので水は余ります。


 その余った水を利用して池を作り、そこに観賞魚を飼って楽しんでいた訳ですが、上分の「モリアオガエル」はその池を産卵場所に選んだのです。


 生息が確認された昭和35年と言うのは、その簡易水道が各家庭に復旧し始めた時期なのです。


モリアオガエル生態-上直竹上分

余り水を利用した池で泳ぐ鯉。


 その後、上分の「モリアオガエル」は、人間の生活に上手く溶け込み、人間の営みを利用しながら子孫繁栄を図ると言う、高度な学習能力を持ったカエルと変化して行った訳です。


 しかし、現実はそんなに甘くなく、天敵のヤマカガシやアライグマも学習し、産卵期には池周辺にたむろし、卵塊に頭を突っ込んで卵を食い荒らします。

 運よく孵化して池に落ちたオタマジャクシは、此の時期美味しいオタマジャクシと言う餌が落ちてくる事を学習した金魚や鯉が、大きく口を開け飲み込んでしまうのです。


 そんな訳で、無事に成長して山に帰る数が年々減ってしまったのです。

 何とかモリアオガエルの生息地を守ろうと言う事で、思案した結果。


池の周りに産んだ卵塊を発泡スチロールの箱に移し、そこで孵化させ、観賞魚の餌を与えて、オタマジャクシが成長して足が生え、水から出て行く頃を見計らって、箱を草むらに移し、カエルの旅たちを見守ることにしました。


モリアオガエル生態-上直竹上分

発泡スチロールの箱に移した卵塊。
 (左下に生まれたオタマジャクシがいます)


 此の方法にしたところ、孵化したオタマジャクシのほぼ100%が周辺の草むらに旅たって行く様になりました。


 最近は、池周辺でなく、生育中の発泡スチロールの箱に産卵するチャッカリしたのが現れました。

 いくら学習能力が高いと言っても、そこまで人間に頼って良いものかと心配しています。


今年は、我が家(かみや)では、11個の卵塊を保護し、7月末からカエルの旅たちが始まりました。

 猛暑の今年、上手く暑さをしのいで生き延び、また産卵に来てくれる事を願っています。


モリアオガエル生態-上直竹上分

卵から孵化し、与えた餌を食べて大きくなったオタマジャクシ。
 今年は3箱用意しましたが、そのうち2箱のオタマジャクシは、餌を与えるとぐるぐる廻って捕食します。
 回転方向は、地球の自転で生じるコリオリの力とは関係なく、その時々で違い一定していません。


2019.08.21 かみや

上直竹上分 モリアオガエル 動画



施食会(せじきえ)

 上分の菩提寺「光全寺」の住職である「長光寺」の鈴木方丈は、沢山のお寺の住職を兼ねておられる関係で、施食会が月遅れ盆の8月13日から15日では終わらない事から、「光全寺」の施食会は、お盆に入る前の12日10時から行なわれます。


 住職が鈴木方丈に変ってから、盆棚に飾る色々な道具を新たに購入したり、古いものは新調したりして頂いたので、盆棚を見違えるほど綺麗に飾ることが出来る様になりました。


光全寺施食会2019-1 -上直竹上分

盆棚は、本堂、須弥壇とは別に盆棚を設け「三界萬霊」(さんかいばんれい)の位牌を中心に花や果物など色々飾ります。


光全寺施食会2019-2 -上直竹上分

施食会は、盆棚を背に須弥壇に向っての鈴木方丈の礼拝(らいはい)から始まります。


光全寺施食会2019-3 -上直竹上分

続いて、鈴木方丈が盆棚に向って施食会の儀式を行ないます。


光全寺施食会2019-4 -上直竹上分

卒塔婆を奉納した、施主の方々の名前を読み上げます。


光全寺施食会2019-5 -上直竹上分

今年の施食会には全ての檀家(25戸)が参加して頂きました。


光全寺施食会2019-6 -上直竹上分

施食会の最初と最後に、鼓鈸三通(くはつさんつう):引鏧(いんきん)太鼓(たいこ)、鐃鈸(にょうはち)「チン、ドン、ジャラン」の演奏があります。

2019.08.15 榎本


細田地区道路の改修工事が修了!

 上分自治会館から細田に向かい400m。

 細田林道と別れ、右に入った車道は、台風や雪などによる倒木で、人が歩いて通るにも難儀する程荒れていました。


細田の車道(旧道)入り口付近-上直竹上分

今回道路整備が行われた、細田の車道(旧道)入り口付近。


 此のたび、市の本年度予算により梨木建設が、倒木の片付け、側溝の清掃、路肩の整備、未舗装部分の砂利敷きなど道路修繕及び復旧工事を行い、見違える様に綺麗に整備して頂きました。


細田旧道改良工事-上直竹上分

ほぼ完成し、最後の手直しをしている。


 猛暑の中、工事に携わった梨木建設の方々ご苦労様でした。

 あまりにも荒れていたので、数年前から「お散歩マーケット」では、通行を遠慮して貰う様に注意喚起の看板を設置して来ました。


細田旧道改良工事-上直竹上分

車道部分の終点付近。
 今回の工事は、急な岩のむき出し部分まで行われました。
 柳沢銀明水の広場までの10mぐらいが未整備となったので、利用するには追加の作業が必要かもしれません。


 今回の整備により歩き易くなったので、車道に続く歩道(ハイキング道)部分の追加整備など「お散歩マーケット」で、利用出来る様に検討したいと思います。


細田旧道改良工事-上直竹上分

舗装部分の路肩の整備と共に、荒れ果てたオフロード部分には、砕石を敷き詰めて、側溝と道路を横断する排水口まで掃除してくれたので、こんなに綺麗になりました。


2019.08.06 えのもと


道路清掃

 7月28日(日)午前8時から、自治会による道路清掃が行われました。


 台風の影響で、未明まで雨が降っていたので、自治会館裏の土手は危険と判断され、後日に延期されました。


 作業は、11時に終了しました。


 なお、この日は細田地区に猿の集団が現れ、作物の被害があったとの情報が寄せられました。


道路清掃2019.7以羅ノ沢付近-上直竹上分

以羅ノ沢入口付近


道路清掃2019.7終了挨拶-上直竹上分

道路清掃 終了挨拶


2019.08.01 もんじ



前月分は、ここをクリックして下さい。





うらーほうは上分だ! TOP PAGE
 「Internet Explorer」 では最適に表示されません。
 他のブラウザで閲覧ください。