2015年8月 掲載分
シャガ と イノシシ
「ここの シャガは 何で花を付けないの?」
春の道路清掃に参加した御婦人の問い掛けに
「毎回刈払機で刈ってしまうからだよ!」と答えて、
「そうだ、刈らなければ綺麗に花が咲くかもしれない」と言う事で、そのままにして置いたところ、毎回鹿やイノシシに荒らされてしまう土手が、夏の道路清掃作業では、シャガに覆われて緑の土手に変わっていた。
この場所は、イノシシが大きな穴を掘り、何時も崩された石や泥を片付けるのにかなりの時間を費やしていたが、今回は小さな石が何個か落ちて
いただけ。
更にシャガが群生している場所は他の雑草もほとんど伸びていないので作業がはかどる事この上なし…。
市道 (4−4号線、間野黒指バス停から約350m下る)の土手を覆い尽くしたシャガ。
「何でこんな事になったのか? もしかするとイノシシはシャガが嫌いなのかも知れない」と言う事で、上分にあるシャガの群落の様子を調査してみた。
黒指自治会館脇の小沢の奥のシャガの群落。
上分で一番大きな群落で、湧水がありイノシシの沼田(ぬた)場として格好の場所であるが、シャガに覆われ獣道も無い。
黒指・細田間の市道脇のシャガの群落。此処も群落の中には獣道が無い。
細田林道の一番西側のカーブ脇のシャガの群落。
山道としての踏み跡があるが、ここも獣道は無い。
市道脇の土手も、新たな穴は掘られていないが、現在も鹿の通る獣道は確認出来るので、もう少し様子を見ないとハッキリとしない。
確かにイノシシは嫌っている様なので、竹林に増やせば竹の子の被害が少しでも減らせるのではないかと淡い期待をしているが、イノシシも命が掛かっているのだから、そんなに甘くないか。
2015.08.29 榎本
(ハイキングの続きです。)
変電所を過ぎ、原市場方面からの山道を合わせて一つ目の大きな登りを登り切った、雑木林の平らな場所で昼食。
参加した2名の小学生は、奥宮辺りから
「まだお昼にしないの、あとどれくらい?」
なんて言っていたのに、ここまで何とか歩き通しました。
この場所、落葉すると樹林越しに、原市場の家並みが見えるが、葉が開いた今は、展望は望めない。
こんな暑い日でも、主稜線の一角なので、風が良く通り、暫く休むと汗が冷えて、背中が冷たく感じるほどだ。
13名と犬1匹の探検隊メンバー。昼食後、記念写真を撮った。
形の良い大きなワラビの生えた鉄塔の下を通り、疲れた足には辛い登りを2回ほど登って、緩やかな尾根道を進むと、右側から登って来る「四十八曲り」に合流、分岐にはケルンが積まれている。
このケルン、黒指在住のイギリス人デイビットさんが散歩の途中で拾った小石を積み上げて作った物で、他にも幾つかある。
最近、WEB上で、上分を紹介している記事などで「四十八曲峠はどこか?」なんて論議されていますが、実は、上分には峠と呼ばれている場所が無いのです。
四十八曲りも峠と言わず、原市場の唐竹から、この分岐までの山道を総称した名前という事です。
四十八曲りと合流し、黒指・細田へ向かう尾根道。
涼しい風が吹き抜けとても気持ちが良かった。
ここからは、「お散歩マーケット」でお馴染みの黒指と細田を結ぶ尾根道のコースで、愛宕山の手前で、黒指へ針路を取り、15時頃には、黒指に到着した。
途中、シラカシ(葉が笹の様になっているので上分では笹樫と呼んでいる)の樹を、足でけると、ミヤマクワガタの雌が落ちて来た。
昔はこの方法で、何十匹もミヤマクワガタが捕れたものですが、最近はめっきり少なくなってしまった。
探検隊の皆さん、暑い中ご苦労様でした。
次回の上分探検第3弾は、黒指バス停から送電線の鉄塔脇(青梅線と言ったが、廃線となり電線も碍子も外された)に登り、成木尾根を西へ途中から第1弾と同じ道を、逆に縦走し、大仁田山に至り、出来れば、名栗に下りると言うチョットハードなコースに挑戦する予定です。 乞うご期待!
2015.08.17 榎本
(ハイキングの続きです。 前回の掲載分はこちら。)
奥宮を後に、まずは新飯能変電所まで杉・桧の樹林のピークを幾つか越えて行く。
右側は、下分の川崎地区で、はるか下を県道221号(原市場下成木線)が山王峠を越えている。
左側は、浅間神社の芙蓉の滝の源流。
その西側に下分の菩提寺、観音寺から林道「寺ノ入り線」の上流部。
更に左に尾根を分けると下分集落の西の端の林道「間野入線」の源流が突き上げている。
縦走路の頂きはどこも、杉・檜が植林されているので、日差しが遮られ歩くには丁度良い。
前が明るく開けた感じになると突然舗装道路に飛び出す。
この道路、県道221号から変電所への取り付け道路だが、崩落防止のため、法面に萩を植樹してコンクリートを使わない工法が取り入られ、春から秋まで、色々な色の萩が楽しめる。
東の杉林は、南高麗小・中学校の学校林がある滑沢(なめざわ)だ。
良く整備された、変電所の取り付け道路。
舗装道路は遮るものが無く、真夏の様な太陽が容赦なく照りつける中、数百メートルで、変電所の入り口にたどり着き、右側から変電所のフェンスを回って四十八曲りへと足を進める。
新飯能変電所。
首都圏を囲む50万Vの送電線網の電圧と周波数を安定させるための重要な役目を負った変電所だが、フクイチ事故後の経費削減なのか、他の変電所による遠隔操作になった為、現在は無人で運転されている。
以前同じコースを案内した時は、変電所の事務所に寄って説明を受けた後、「もう歩くのは無理!」と言う人達を、黒指から車を呼んで運んだ記憶があるが、今回は上分の人だけあって誰もそんなそぶりも見せないので、そのまま探検を進める事になった。
変電所を一周できる様に、フェンスの周りにはこんな綺麗な道が整備されている。
( 続きがありますが、また次回に・・・・)
2015.08.08 榎本