上直竹上分(かみなおたけかみぶん)自治会は、南高麗支部の山間部にあり、支部内では世帯数が二十九戸と、いちばん小さな自治会です。
水道未給水地域で、携帯電話の電波も届かない時代の流れが止まってしまったかのような、生活面では不便な地域です。
それが、風景や住人の温かさが残り、お互いに協力しあって生活できる風土となっています。
風景では、山の尾根から新宿のビル群を眺められる絶景ポイントがあり、市指定文化財「モリアオガエル」の生息地です。
行事では、春秋の清掃デーに合せた草刈と河川清掃を実施します。
半日掛りで草刈を行い、雑草も多いが不法投棄がトラック一杯集まり、クリーンセンターへ搬入します。
静かで良い環境が、心無い人によって悩まされています。
住人の団結が表れるのが地区大運動会です。 少ない戸数ながら常に優勝に絡む成績を収めています。
地域の特色を生かした行事では、今話題のエコツーリズムを先取りした「散歩マーケット」が有志により開催され、景色を眺めながら、各家庭の自慢料理や特産物の販売が行われ、訪れた方にここが飯能市だったのかと、驚きと感動を与えました。
本格的にエコツーリズムの取組を開始し、秋の開催に向け計画中です。 お楽しみに!
このような自治会であり、不便さはありますが、自治会員が協力し合い、助け合いながらの住み良い所となっています。
飯能市山間地振興計画により、今の環境が守られながら活気のある地区になるよう、知恵を出しながら協力して行きたいと思います。
飯能市広報「はんのう」 平成17年10月1日号で紹介された原文より
中村進自治会長 記