細田(かど)の入り口には、上分でも一二を競う大きなアジサイがあります。
今年も見事な花を付け訪れた人達を楽しませてくれました。
その大きなアジサイの株の中から話し声が聞こえます。
つられて近づくと、アジサイの脇からひょっこり顔を出し
「お婆に怒られながら剪定をしているんだわ」
「おおした」の保さん。
「私たちが出来るうちは綺麗にしておかないとね」
続けて奥さんの声。
さっぱりしたアジサイ、きっと来年も見事な花を見せてくれると思います。
今年はいつもの年より早いような気がしますが、先週から蜩の合唱が始まりました。
24日の早朝、朝も明けやらぬ4時9分いつもの様に合唱が始まりました。
「カナカナ・・・」何匹か鳴き始めると山中に広がり、うるさくて眼が覚めるほどです。
25分過ぎ雨が激しく降り始めました。
しかし、そんな事はお構いなく鳴き続けます。
何時もだと4時半ぐらいでピッタっと鳴き止みますが、雨のせいか蜩の鳴き声が鳥のさえずりに変わったのは4時50分でした。
ぜひ皆さんも早起きをして、大合唱を聴きに来て下さい。 きっと感動します!
2009.07.26 eno
4月8日の花祭りで紹介した甘茶です。
甘茶を「アマチャヅル」と間違えている方も多いようですが、写真でも分かるようにユキノシタ科アジサイ属のガクアジサイ(山紫陽花の変種)の仲間です。
葉っぱを摘んで干すと、ズルチンの成分が出てきて甘くなるそうです。
上分「光全寺」の庭には2本の甘茶の木があり、ここ数年葉を摘んで乾燥した物を花祭りに甘茶として振る舞っています。
2009.07.17 eno
当地には、昔は「講」が沢山あったようですが、今でも続いている一つに「竹寺牛頭天王講」があります。
黒指と細田に1講づつあります。
7月15日(水)は例大祭で、黒指では代表の講員が代理参拝(登山)し、夕方から全員で下山祝宴をしていました。
牛頭天王は疫病の神です。
新型インフルエンザなどがこの地に進入しないように、参拝で頂いた「辻札」を、黒指の入り口(稲荷様のしも と やまなし)に、2本立てたそうです。
2009.07.17 mon
鬱陶しい(うっとうしい)梅雨空が続きます。
この時期、上分の山を歩くと石鹸の泡の様な数センチほどの白い泡状の塊を目にします。
これは「マダラアワフキ」(カメムシの仲間)の幼虫が杉・檜の地表に出た根っこに寄生する為の棲みかで泡巣だそうです。
「キイチゴ」(紅葉苺)の枝にも同じような泡がありますが、こちらは同じアワフキの仲間のシロオビアワフキの泡巣だそうです。
こんな変な物見たくも無いという人が居るかも知れませんので話題を変えます。
梅雨空の上分を紫陽花(アジサイ)と共に彩る可憐な一日花、野萱草(ノカンゾウ)です。
八重咲きの藪萱草(ヤブカンゾウ)や園芸種のヘメロカリスはどこにでもありますが、野萱草(一重の花)を眼にする事は少ないと思います。
野萱草は葉や花茎が細く短い為、目立ちにくいので草刈で刈られて数が減ってしまった為です。
2009.07.09 eno
本当は本物の蛍を載せるつもりでしたが、うまく撮影出来なかったので、代わりにホタルブクロです。
5月31日の道路清掃の折、刈らずに残して置いた山の神様近くのホタルブクロに、ようやく花が咲きました。
細田や黒指の上の方では半月も前に咲いていましたが、沢沿いのこの場所ではだいぶ遅く咲くようです。
今年は蛍がだいぶ飛んでいます。
7月1日は終日ハッキリしない天気でしたが、夜8時頃、黒指「さわのした」の前に蛍鑑賞に行って見ました。
草むらには「ピカー、ピカー…」と10匹ぐらい光は見えますがなかなか飛び立ちません。
30分ぐらい待ちました。 が、1匹も飛び立つことはありませんでした。
こんな肌寒く小雨模様の夜は飛ぶことが出来ないのかも知れません。
住人の勝ちゃんが言うには「先週が一番良かったな!」…だそうです。
2009.07.03 eno