2009年12月掲載分
ここ何日か過ごしやすい日が続きます。
今年も残すところ数日となりました。
葉をすっかり落とした銀杏の木。
もぎ取りの終わった柚子畑。
静かな年の瀬を迎えた、黒指です。
次回は、上分からの初日の出をご覧頂きます。
2009.12.28 eno
暖かい冬だと思っていたら、急に寒くなりました。
この時期、上分の山を歩くと杉木立の中に、南天の赤い実を見る事が出来ます。
今は、「福蜜柑」などの柑橘類の方が美味しいのか、鳥達も食べに来ません。
が、「正月に飾ろう。」何て思っていると、「あっと言う間に」空坊主にされてしまいます。
2009.12.21 eno
例年に無く暖かい日が続き、霜の降りたのは数えるほどでしたが、8日は今年初めて薄氷が張りました。
そんな中、柚子も霜に当たると痛みやすいので、今、上分は柚子もぎにおおわらわです。
陽だまりの柚子畑には、休日ともなるとたくさんの人が手伝いに訪れ「パッチン、パッチン」と、ハサミの音が鳴り響き、柚子の香りが立ち込めています。
今年は果物が生り年と言う事で柚子も大豊作でしたが、「なかおね」の柚子畑では、既に5トン超える収穫があったそうです。
2009.12.10 eno
急傾斜の多い上分の畑では、耕すたびに土がずり落ちてしまいます。
そこで、落ちた土を元に戻す作業として、「土上げ」を行います。
秩父の栃本で行われている、「逆さ掘り」というやり方は、作物を掘るとき、上に掘り上げる方法です。
が、上分の「土上げ」は、掘る時は下に土を落としながら掘り進み、次の作物を作る前作業として「土上げ」を行います。
この作業により、畑の深い所の土が表面に出てくるので、結果として「天地返し」が毎回行われる事になり、土作りに役立っています。
急な斜面に立ち、重い土を上げる訳ですから足腰にひびく作業です。
が、慣れてくると見た目ほどではありません。
土が乾いてしまった時は、鍬に土が乗らず逆に土を落としてしまうほどです。
そんな時は、板状の平鍬を使うと旨く上がります。
いずれにしても「土上げ」が旨く出来れば、一人前の百姓と認められるほど難しい作業なのです。
モデルは、「大下の保男さん」です。
2009.12.05 eno