2009年12月掲載分

 もうすぐお正月

 ここ何日か過ごしやすい日が続きます。

 今年も残すところ数日となりました。


黒指の風景 2009.12.27


葉をすっかり落とした銀杏の木。

もぎ取りの終わった柚子畑。

静かな年の瀬を迎えた、黒指です。

次回は、上分からの初日の出をご覧頂きます。

2009.12.28 eno


 南天の実

 暖かい冬だと思っていたら、急に寒くなりました。

 この時期、上分の山を歩くと杉木立の中に、南天の赤い実を見る事が出来ます。

 今は、「福蜜柑」などの柑橘類の方が美味しいのか、鳥達も食べに来ません。
 が、「正月に飾ろう。」何て思っていると、「あっと言う間に」空坊主にされてしまいます。


杉木立の中に、赤い実が遠くからも目立つ南天。


2009.12.21 eno


 柚子の収穫

 例年に無く暖かい日が続き、霜の降りたのは数えるほどでしたが、8日は今年初めて薄氷が張りました。

 そんな中、柚子も霜に当たると痛みやすいので、今、上分は柚子もぎにおおわらわです。

 陽だまりの柚子畑には、休日ともなるとたくさんの人が手伝いに訪れ「パッチン、パッチン」と、ハサミの音が鳴り響き、柚子の香りが立ち込めています。

 
柚子のもぎ取り作業。

樹形を背丈ほど低くしてあるので比較的もぎやすくなっているが、
気を付けないとトゲが手に刺さり、痛くて大変です。

2009.12.06 モデルは「おはっちゃんです」。


 今年は果物が生り年と言う事で柚子も大豊作でしたが、「なかおね」の柚子畑では、既に5トン超える収穫があったそうです。

 
もぎ取った柚子の選別作業
2009.12.06 「なかおね」

 
箱詰めされ出荷を待つ「飯能柚子」 


2009.12.10 eno


 土上げ

 急傾斜の多い上分の畑では、耕すたびに土がずり落ちてしまいます。

 そこで、落ちた土を元に戻す作業として、「土上げ」を行います。

 秩父の栃本で行われている、「逆さ掘り」というやり方は、作物を掘るとき、上に掘り上げる方法です。

 が、上分の「土上げ」は、掘る時は下に土を落としながら掘り進み、次の作物を作る前作業として「土上げ」を行います。

 この作業により、畑の深い所の土が表面に出てくるので、結果として「天地返し」が毎回行われる事になり、土作りに役立っています。


急傾斜な畑で「土上げ」 2009.11.07

 急な斜面に立ち、重い土を上げる訳ですから足腰にひびく作業です。
 が、慣れてくると見た目ほどではありません。

 土が乾いてしまった時は、鍬に土が乗らず逆に土を落としてしまうほどです。
 そんな時は、板状の平鍬を使うと旨く上がります。



土上げ用の鍬は、耕す鍬より柄が長く
角度が強く出来ている。
4本刃の物もある。 2009.11.21


こちらは板状の平鍬。
平らな土地では、畝(うね)を作るのに使っている。


 いずれにしても「土上げ」が旨く出来れば、一人前の百姓と認められるほど難しい作業なのです。

モデルは、「大下の保男さん」です。

2009.12.05 eno


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