2017年08月 掲載分

施食会(せじきえ)

 8月12日(土)上分の菩提寺、光全寺で施食会が行われました。

 施食会、あまり耳慣れない言葉ですが曹洞宗では、以前から、施餓鬼会(せがきえ)をそう呼び、当日の卒塔婆(そとうば)にも施食会と書かれておりましたが、慣例で案内なども施餓鬼絵と言っておりました。


 今年の案内は施食会として行った事から、施食会後の懇親会に於いて、鈴木方丈から施餓鬼会を施食会に変更した経緯を説明して頂きました。

 それによると、海外での曹洞宗の差別発言をきっかけに、差別体質を改善する取組の中で、「餓鬼」と言う言葉の持つ意味など論議を重ねた結果、施餓鬼会は餓鬼地獄で苦しむ霊を救うために、お釈迦様の教えに基づき、檀家や僧侶などが集い「食を施す会」として行われてきたことから「施食会」と言う名称に変更されたという事でした。

綺麗に飾られた盆棚


 曹洞宗は、東日本大震災後の平成27年に当時の江川管長が、

(要旨)「福島第一原発事故により二十万人以上の方が避難生活を余儀なくされており…、この現実の中で、「人権の尊重、平和の実現、環境保全」の取り 組みを柱とし、自己中心的な快適さや便利さを求める暮らしを見直し、原子力に頼らない社会、一人ひとりの命が大切にされる社会の実現を願っています。」

 と「告諭(おことば)」で述べられています。

 反原発を宗教法人が何故…と思われるかも知れませんが、曹洞宗は、福井原発の「もんじゅ・ふげん」の命名に係わった反省から、今日では「反原発」を主張し、合わせて差別などにも細心の注意を払っていると言う事だと思います。


施食会には、長光寺住職の鈴木得常方丈と合わせて3名の方丈の読経と、上分の御婦人方で構成された「梅花講」の御詠歌も奉納されました


 施食会の後は恒例による懇親会が行われ、久方ぶりの再会で、旧交を温めあいました。

2017.08.15 えのもと


夏の道路清掃

 上分では、道路際の夏草刈・土砂除去等、夏に清掃活動を行っています。
 今年は、7月30日(日)朝7時から3時間程度の計画で行われました。

 朝7時からは、早い時間ですが熱中症対策も兼ねています。
 ただ、今年は最後まで雨に見舞われ、合羽を着ての作業で大変でした。

雨の中、道路脇の草刈りやL字溝掃除 2017.07.30


 相当な降りで、私のカメラの内部まで濡れてしまいました。

2017.08.04 もんじ



これ以前の掲載分を見る




© 2017 MONJIRO KAMIBUN, Created by Y. Kizaki
うらーほうは上分だ! TOP PAGEへ