2022年2月 掲載分

トレランコース整備(南高麗コース)最終回!

 飯能市山間地振興事業として「奥武蔵ロングトレイル105K」コース設置事業(魅力ある地域づくり支援事業)が、計画・承認されました。

 それを受け、市内山間5地区の「まちづくり推進委員会」として、2020年度よりそれぞれロングトレイル整備の作業グループを立ち上げ、整備を進めてきました。

奥武蔵ロングトレイル105K-上直竹上分の写真

四十八曲から細田に向かう樹林のコース。


 「南高麗まちづくり推進委員会」が担当するコースは、原市場・唐竹から⇒四十八曲⇒細田⇒小沢峠⇒黒山⇒棒の嶺⇒名栗湖までの16.74Kmです。

 作業内容としては、
① コース上の風倒木などの撤去作業
② 崩壊場所の復旧作業
③ 藪などの草刈り作業
④ コース上の案内道標と看板の設置作業
 などを計画しました。

 まず、1回目の作業は、2020年10月4日、細田から西側のコースの調査(8名参加)から始めて、11月7日(9名参加)

奥武蔵ロングトレイル105K-48曲がり下部の写真

原市場・唐竹から入った沢沿いのコースの整備
(台風で崩壊した沢の流れを改修して沢水が道路を流れない様に修復しました。)2020.11.7


 12月4日(9名参加)、2021年1月16日(11名参加)、2月20日(10名参加)、3月27日(5名参加)、4月17日(雨天中止)5月1日(13名参加)

奥武蔵ロングトレイル105K-棒の嶺の写真

棒の嶺の頂上に、案内道標を設置 2021.5.1


奥武蔵ロングトレイル105K-黒山の写真

成木尾根の西端、黒山に案内道標を設置 2021.5.1


 5月22日(9名参加)、10月2日(9名参加)、11月6日(7名参加)、12月11日(7名参加)、2022年1月23日(7名参加)2月5日(10名参加)と言うことで、2021年4月17日の雨天中止を除き、作業は2020年10月から2022年2月と約2年間に及び、総日数は12日となりました。

奥武蔵ロングトレイル105K-穴掘り-上直竹上分の写真

案内道標の穴掘りには、バッテリー式の穴掘り機が登場。
2021.2.20


 また、この間の作業協力者は、「南高麗まちづくり推進委員会」の会員をはじめ、南高麗行政センター職員や趣旨に賛同した協力者など総勢112名で行われました。

 最終作業日の2022年2月5日は、上分自治会館に9時集合、車3台に乗り合わせて細田地区まで登り、そこに車を置いて、愛宕山から大仁田山までのコースの修正作業と案内看板の設置など行いました。

 これで「奥武蔵ロングトレイル105K」南高麗コース整備事業は全て終了となりました。

奥武蔵ロングトレイル105K-大仁田山-上直竹上分の写真

大仁田山には、「高野箒」の綿毛の種が白い花の様に咲いて?いました。2022.2.5


 細田集落の畑に戻り、用意された昼食(おにぎりとペットボトルのお茶)をご馳走になりました。

 今回の作業を以て(もって)、2020年10月から、2年間で12日にも及ぶ作業を総勢100名以上の協力を得て、事故も無く無事に終了する事が出来ました。
 参加された皆さん、長い間ご協力ご苦労様でした。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

榎本


トレランコース整備の続き

 何回か掲載している「トレラン105km」のコース整備作業ですが、令和3年分の4回目として、1月23日南高麗行政センターに9時集合で行いました。

 今回は、軽トラ2台と軽バン1台に分乗して、成木側の小沢トンネル入口に車を駐車させて頂き、急で狭い道路を徒歩で小沢峠に登り、そこから西に「棒の嶺」に向け、足場の悪い急傾斜の登山道をたどりました。

 道を塞ぐ倒木や道の脇の枯木を片付け、前回の調査で登山道が雑草と樹林に覆われて不明瞭なところがあったので、樹木の伐採と仮払い作業を行い、長久保山までのコース整備を行いました。

南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 会長挨拶の写真

小沢峠下の駐車場で、久下会長の挨拶。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 小沢峠急登の写真

小沢峠からの急登です。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 立ち枯れ伐採の写真

檜の立ち枯れの処理です。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 立ち枯れ伐採2の写真

こちらは樅の立ち枯れです。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 雑木刈払の写真

左側に雑草と雑木が繁茂し、右側に迂回した道が出来て不明瞭だったので、樹木の伐採と雑草の刈払い作業を行い、正規の道に修正しました。
 別の場所も不明瞭なところがあったので、そちらも整備しました。


 今回の整備を持って「南高麗まちづくり」が請け負った整備は、それぞれの場所に対して都合2回の作業を行ったので、障害物の撤去と不明瞭なコースの修正がほぼ完了した事になりました。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 参加者記念撮影の写真

本日の作業の終点、長久保山で記念撮影。
 (前前回の作業で立てた木柱です。)
 ここで、昼食を頂き帰路に! 本日の参加者は7人でした。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 昼食の写真

本日の昼食のメニューです。
 行政センターの藤野さんが運んでくれたお湯で、スープもご馳走になりました。


南高麗まちづくり2022小沢峠~長久保山 看板付けの写真

もう一つの大事な仕事、トレランコースの看板付けです。


(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

榎本


南高麗地区「みんなで考えようおでかけの足」

 「お散歩マーケット」の開催地、上直竹上分地区の公共交通機関である国際興業バスが運行する、飯能駅北口から上分を結ぶ「間野黒指線」が存続の危機を迎えています。

 この路線は、南高麗小学校に通う生徒のスクールバスとしても利用されていますが、現在上分地区には小学生がいないため、終点の「間野黒指」バス停に乗り降りする乗客は週単位で数人となっています。

 1日5便運行されていますが「人ではなく空気を運んでいる」と言う笑い話が現実のものとなっています。

 バスの運行についての実情は、飯能市の補助金390万円を入れても、収入は運行経費の1/4~1/5にとどまり、国際興業からは「このままでは運行を続けることは困難である」との申し出が以前から続いているそうです。

 このような状況から、飯能市として、南高麗地区の「お出かけの足」を確保するために、バス路線の見直しを開始し、住民の代表者との検討会が昨年11月17日に開催されました。

 住民の代表者は、南高麗各地区の自治会長、南高麗地区の民生児童委員、ささえあい南高麗、南高麗地区まちづくり推進協議会、「お散歩マーケット」実行委員会、地域包括支援センター南町、ふくしの森ステーション、南高麗地区行政センター所長等の代表者で構成され、総勢24名です。

 この検討会を受け、上分自治会主催による説明会が昨年12月12日に上分自治会館で行われました。

 その説明会での内容です。

・ 現状のバス路線を廃止し、10人乗りのリース車両を別会社が運行する。

・ 補助金を国からも受けるために、国が示したガイドラインを遵守するための施策をしっかり行い、持続的な運行とする。

・ 運行ルートは間野黒指から、朝晩は小学校経由、日中は行政センター経由で、下畑・岩淵からアルプスを経由して飯能駅南口の路線を運行する。(大河原を通るルートは廃止となる。)

・ 南高麗(時計台)以西の路線は事前予約制とし、予約が無い場合は始発を時計台からとする。

・ 全ての区間の運賃は300円に統一する。

・ 「お散歩マーケット」開催時だけの臨時バスを運行とするため国際興業バスとして現状路線を残す。

・ リハビリ館移送バスを間野黒指~小室クリニック間、週1日(金)に日中2往復運行(無料)する。

・ 検討結果をまとめて「地区ニュース」として全戸配布する。

・ 実証運行開始は、令和4年7月以降とする。


バス路線廃止2022説明会-上直竹上分の写真

自治会長の説明を聞く上分の皆さん。



新たに提示された、運行案の説明図

 この説明会の後、1月18日にはコロナ禍の為、書面による検討会が開催され、これまでに出された意見をまとめて、新たな運行案が提示されました。
ニュース2号も全戸配布されました。)pdf787KB


南高麗地区バス運航概要(案)2022.01.18-上直竹上分の写真

南高麗地区バス運航概要(案)2022.01.18

南高麗地区バス運航路線(案)2022.01.18-上直竹上分の写真

南高麗地区バス運航路線図(案)2022.01.18

改定案では。

・ 新しいバス路線として3系統が提案され、その一つ目は、朝と夕方運行の「小学校便」。
 間野黒指⇒小学校⇒下畑・岩淵⇒アルプス⇒飯能駅南口。
 (主な利用者は、小学生の通学、一般の方の買い物等)

・ 二つ目は、日中運行の「行政センター便」。
 間野黒指⇒行政センター⇒下畑・岩淵⇒アルプス⇒飯能駅南口。
 (主な利用者は、一般の方の診療所や買い物等)

・ 三つ目の路線として、新たに「苅生便」が導入された。
 苅生⇒行政センター⇒小学校⇒下畑・岩淵⇒アルプス⇒飯能駅南口。
 (主な利用者は、一般の方の診療所や買い物等)

・ 料金は一律300円。 (既定路線・西武バスの運行を妨げない配慮)

・ 現状のバス路線を廃止し、15人乗りのリース車両を別会社が運行する。

・ 時計台以西の予約に付いては廃止して、始発は「時計台」でなく、始発は「間野黒指」となりました。

 今後のスケジュールとして、2月にもう1回検討委員会を行い、その成果をまとめたニュース3号を全戸配布して、皆さんに周知した上で、今年の7月以降より実証運行を開始する予定だそうです。


「お散歩マーケット」でのバス利用-上直竹上分の写真

「お散歩マーケット」では、沢山の参加者がバスを利用します。

 山間地の公共交通機関は全国的に運営が難しくなっていて、その維持が山間地域の心配ごとですが、どうするかの妙案はなく、行政の支援頼みになってしまいがちです。

 しかし、それではいつか破綻してしまうので、自力で運営できる工夫や努力も必要だと思います。

 年2回行われる「お散歩マーケット」は、間野黒指線の年間乗客数の半分以上になっています。
 コロナ禍で、2年以上の中止を余儀なくされていますが、コロナを早く終息させて「お散歩マーケット」を再開し、交流人口を増やして新交通システムの運行に貢献できればと思っている次第です。


(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

榎本


前月分は、ここをクリックして下さい。

© 2022 MONJIRO KAMIBUN, Created by Y. Kizaki
うらーほうは上分だ! TOP PAGEへ