2015年06月 掲載分
梅雨空の上分 ---- 小景!
梅雨空を待ち焦がれた様に、細田「おおやつ」の庭には、毎年沢山のモリアオガエルが産卵にやって来ます。
上分では、市の水道が届かない未給水地区の為、山の奥から沢水を引いて飲料にし、その余り水を利用して鯉や金魚を飼って楽しんでいます。
モリアオガエルはその水を頼って、庭先まで産卵にやって来る訳です。
水辺に生い茂ったヒイラギの木に、薄黄色いカルメラ焼き風の卵塊がいくつも付いている。
庭の小さな池にも、二つの卵塊が産み付けられていた。
猫の大好きなマタタビ。 沢沿いの半日陰の場所で繁茂し、この時期枝の先端付近の葉の表面が白くなります。
遠目には花が咲いている様に見えるが、しばらくすると元の緑の葉に戻ります。
要するに花が目立たないので受粉する為に葉を白くし、受粉すると逆に目立たない様に元の緑の葉に戻るのではと想像しているのですが、面白い習性です。
白くなったマタタビの葉っぱ
芭蕉とは、俳句の俳諧師では無く、バナナの一種で、細田「おおやつ」の道路下には沢山自生しています。
今年はいつもにも増して花付が良く、バナナの様な房が幾つも生っています。
今年は5個ぐらい花が咲き房を付けている。
このまま大きくなれば、バナナの様に食べられそうですが、10〜15cmぐらいになると色付く前に落ちてしまう。
2015.06.19 榎本
成木尾根の地名 2
だいぶ間が開いてしまいましたが、上分探検で、疑問となった「栂(つが)のもと」と「トヤハケ」と言う地名に付いての続きです。
【トヤハケ】
この山は、山頂で「埼玉県飯能市上直竹上分」と「東京都青梅市成木6丁目」に別れています。
国土地理院の地図では、標高453m位に表示されます。
(地図の見方)
山頂までの山主である木崎家15代目は、「我家では代々“テンゴウマツ”と呼び、“トヤハケ”と言う地名は聞いた事が無い。」と言っています。
そんな中、大谷津の中村さんが「お袋さんと縁側でお茶飲みをしていたとき、前の山を指して“トヤハケ”と言っていた。」と言う事なので、細田では昔から 「トヤハケ」 と呼んでいた様だ。
片や、黒指の川口さんによると「“トヤハケ”と言う名前は聞いた事が無い。
あの山は“天狗松”と言って、筑波山が良く見えたので、筑波山を見に登った事がある。」と言う話をされています。
なので、黒指では 「天狗松」 又は 「テンゴウマツ」 と昔から呼んでいた事になる。
別の呼称として 「大峰(山)」 とも言われているらしいが、この名前に付いては黒指、細田では誰も聞いた事が無いと言う事だったので、何かの機会に、成木側の言伝えを調べて見たいと思います。
成木尾根は「天狗松」からさらに東に続いているが、何時か続きを報告したい。
--- 下記参照して下さい。 ---
2015.06.04 榎本
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